こんにちは。momonoineneです。
今日は私が読んでおもしろかった本についてです。
何かおもしろい本をお探しの方はぜひご覧ください。
死を招くファッションー服飾とテクノロジーの危険な関係
内容と感想
著者はアリソン・マシューズ・デーヴィッドさんです。
訳者は安倍恵子さん。
(私はKindleで本を買ってますが、この本は写真が多いので、紙で買った方がよかったかも)
着たら死ぬドレスとか、かぶったら危険な帽子など、そんなおどろおどろしい話なんですがオカルトではありません。ちゃんとした科学的根拠があるんです。
服飾関係の方や、科学や歴史が好きな方は楽しめる本です。
さらに詳しい内容について
- 毒に汚染された衣服、帽子、化粧品
- 爆発するアクセサリー
- 衣服が炎上
- ストールが首に絡まる、靴で転倒
- ベルトに放射能、ラジウム製品
↑こんな例が書かれています。読みごたえのある文章で、社会的な問題などについても詳しく説明されています。
18世紀のヨーロッパでは緑の染料にヒ素が含まれていたそうです。本には実物のドレス写真がありますが、毒があると思うと怖いですね。でもとても美しくて当時の女性だったらそりゃ着ちゃうよね、って思います。
爆発するアクセサリーとは?って思いますがこれはセルロイドのクシが発火、爆発する事故が多かったそうです。(今はセルロイドは製造中止になっています)昔のアメリカでは女性が頭に飾るクシに使われていたので、タバコやろうそくの火が燃え移った事故が多かったそうです。
衣服が炎上は、人工シルク(レーヨン)が燃えやすかったせいで、その服を着た人が火に包まれるという事がよくあったそうです。今のレーヨンとは製造方法が違うらしいので安心してくださいね。
ストール、靴については想像つくと思いますが、本に書かれていたイサドラ・ダンカンさんの事故については知りませんでした……
ベルトに放射線はコバルト60が混入していたとか。怖すぎます。キュリー夫人が発見したラジウムは体に良いと信じられていて(今は危険と分かりますが)健康食品や健康グッズによく入れられていたそうです。当時は分からなかったから仕方ないですよね。
終わりに
以上、死を招くファッションの本紹介でした。
おもしろかった本だけど、こうやって書いてみると内容が恐ろしいですね。
本では他にも、工場で働いている労働者の健康被害についても書かれていて、考えされられました。
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