お金の流れでわかる世界の歴史(大村大次郎:著)

オススメ本
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こんにちは、momonoineneです。

今回は、おすすめの本「お金の流れでわかる世界の歴史」を紹介します。

世界史が好きな方、歴史の話が好きな方は、ぜひごらん下さい。

この本は、世界史をお金の流れで見ていくというものです。

授業で習う世界史・日本史は、何年に〇〇戦争があったとか、何年に〇〇政権ができたとか習いましたよね。

戦争が歴史を変えたという方が多いと思いますが、実際にはお金の流れが歴史を変えたというのがこの本のテーマです。

実際、私が思っていたのと違う歴史の実情があり、そのギャップがおもしろかったです。

古代エジプトとローマの滅亡原因が脱税だったとか、フランス革命時のフランス王家は、借金で首が回らない状態だったとか。

モンゴルとイスラムについても書かれており、知らなかったことばかりで、勉強になりました。

あと、イギリスの海賊・奴隷貿易だったり、大航海時代の話もありました。

近代の第一次世界大戦・第二次世界大戦についても、お金の流れで説明されていたのは初めて読みましたが、今まで読んだ中でいちばん納得しました。

特に面白かったのは、「アメリカでコーヒーが飲まれるようになった理由」でした。

イギリスの植民地だった時代のアメリカで、「ボストン茶会事件」というのが起こりました。

これは紅茶の税金に関する事件で、怒った業者がボストンで茶を海に投げ込んだという事件でした。

その後、この事件はアメリカの独立戦争へと発展していくんですが…….

とにかく、この騒動でアメリカでは紅茶の代わりにコーヒーを飲むようになったのだとか。

学校でも習った「ボストン茶会事件」がコーヒーに関係あるとは思いませんでした。

もし、「ボストン茶会事件」が無かったら、スターバックスも無かったかも知れませんね。

私、スターバックス大好きなので、この事件が起きなかったらと思うとゾッとします。

意外なところで歴史はつながってますね。

特に勉強になった内容は、世界第二次大戦についてです。

戦争でたくさんの国が被害を受けたのですが、負けた国はもちろん勝った国も大損害を受けたそうです。

結局、勝った国の植民地(東南アジア)も独立戦争をして、次々と独立していったそうです。

やがてそれはアフリカにも影響を与えました。

結局、世界第二次大戦で、いちばん得をしたのはソ連だったとか。

私はアメリカが得をした戦争と思っていたので、意外でした。

この本の著者、大村大次郎さんは、元国税調査官だそうです。

長年お金の歴史を研究してこられたそうで、著作も何十冊もあるそうです。

私は経済的に詳しくないのですが、この本はすごくわかりやすかったです。

大村大次郎さんの他の本も、読んでみたくなりました。

では、まとめです。

  • お金の流れで歴史を見ると、おもしろい。
  • 税金が歴史を動かす。
  • アメリカでコーヒー文化が広がったのは、「ボストン茶会事件」がきっかけ。

この本を読んで、世の中を動かしているのはお金だと実感しました。

どの話もおもしろかったので、ここでは紹介しきれなかったです。

興味がわいた方は、ぜひこの本を読んでみてくださいね。では。

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