こんにちは、momonoineneです。今回は、橘玲(たちばな あきら)さんの本「黄金の扉を開ける 賢者の海外投資術」の内容と感想についてです。(2013年に発行された本なので、今の時代に合わない部分もあるかもしれません)
私は投資にあまり詳しくないのですが、橘玲さんの本は何冊か読んでいるので、「作家買い」した本です。橘玲さんは好きだけどタイトルで敬遠した方、この本を読んだことのある方、よかったらどうぞごらん下さい。
内容と感想
私が好きな内容を、いくつか紹介します。今回は感想が多いです。気になる方はぜひ本書を読んでみて下さいね。では、いきます。
どういう目的でこの本を読めばいいかについて
この本を読んで私が感じたのは、私の知らない世界ですごい出来事が起こってるな〜という事でした。実際に起こった出来事ばかりなんですが、なぜか神話かおとぎ話を聞いているような気持ちになりました。あまりに自分の生活とかけ離れているので……
この本は海外投資の歴史などを知りたい人にオススメだと思います。
正直なところ、20代以下の人が読んでもあんまり楽しめないかもしれません。社会人としての経験がないと本の内容がわかりにくいと感じるのでは?と私は思います。(お金の勉強になるので、内容はオススメです)なぜそう思ったのかというと、最初に漫画「美味しんぼ」の話が出てくるんですが、20代の方は「美味しんぼ」を知らないのでは?と思ったので……
30代以上の、社会人経験があれば、「あーあれはそういう事だったのか」とか「そういえば昔この投資方法流行ってたな〜」とか実感しつつおもしろく読めるかと思います。それに30代以上の方なら「おいしんぼ」を知ってると思いますので。
ざっくりとした全体の内容
内容は、海外投資の方法、投資の歴史、究極の節税方法などです。
この本には難しいカタカナ言葉が出てきますが、本でわかりやすく解説してあるので、全くわからないという事はないです。金融に詳しくなくても一応理解する事ができましたよ。
海外投資の方法が紹介されていますが、私はこれを読んで実行しよう!とはならなかったです。
遠い世界の出来事、と感じているからかもしれません。いくつかできそうなものもあったのですが、なかなかパート主婦にはハードルが高いです。
投資は自己責任です。よく調べて納得してから、余剰資金でした方がいいと思います。
この本で書かれている内容を実践して損しても、責任は取れませんのでご注意ください。
「投資んぼ」
漫画「美味しんぼ」のパロディの「投資んぼ」の話がありまして、これがおもしろかったです。
「至高のメニュー」と「究極のメニュー」の対決ではなく、「至高の投資」と「究極の投資」の対決となっています。
「至高の投資」は、プライベートバンクが超富裕層に提供する1000万ドルからのオーダーメイドのポートフォリオで、「究極の投資」は人的資本を担保として、300万円でETFや株価指数先物などを活用して、金融資産に大きなレバレッジをかけるというものでした。
これだけ読んだらなんのことやらですが、本ではおもしろく解説してあります。ETFや先物はリスク高いな〜と思ったんですが、貯金もインフレで実質目減りしちゃうのが難しいところです。
ベトナム投資ブーム
昔、ベトナムの投資がブームだった事があるそうです。具体的には、ベトナム株ファンドが人気だったらしくて、そこから個人投資家がベトナムに行って現地に証券口座を開設したそうです。
なんでわざわざベトナムに行くのかな?と思ったのですが、ファンドだと手数料が高いんですね。5種類も手数料と成功報酬を取られるという事でした。
しかし、結果を見るとベトナム株のバブルに投資した日本の個人投資家はほとんどが大きな損失を抱えるようになったそうです。やっぱり投資はリスクがありますね。
FXをする主婦
FXをする主婦の話がありました。欧米の金融関係者の間では日本の主婦トレーダーのことを「ミセス・ワタナベ」と呼んでいるそうです。トレーダーはFXはドルや円を売買します。なんだか怖いですが、
宝くじよりはお金持ちになる確率が高いそうです。為替FXで高金利の外貨を買ってスワップ金利を受け取る方法(低金利・円安が続く事が条件ですが)などがあり、おもしろかったです。
これも本にわかりやすく書かれています。理論上は働かずにお金が入ってきます。ですが、高金利・円高になったら、きっと大きく損する事になると思いました。(私は実行はしませんが……)
ヘッジファンド
本にはヘッジファンドの誕生から今に至るまでの歴史も書かれていました。ヘッジファンドについて全然知らなかったのですが、わかりやすく書かれていて、楽しく読めました。
トム・ウルフの小説「虚栄の篝火」からの引用があって、この小説も読んでみたくなりました。「ハゲタカファンド」の事も書かれていて、昔見たドラマ「ハゲタカ」(綾野剛主演)を思い出しました。
ただ、私のような一般人がファンドに関わってもあまり良い事はなさそうです。
まとめ
あと、他にもタックスヘイヴンや海外移住する節税法について書かれていましたが、この辺は私に関係なさそうです。参考になるのは大富豪の方だけだと思います。
この本は私の知らない事だらけで、遠い世界の出来事と感じました。ですが、そういうすごい世界を知れておもしろかったです。お金の事はあまり家族や友人で話したりしませんし。もしかしたら、身近にFXをして億万長者になった主婦がいるかも…….なんて考えたりしちゃいました。
とてもおもしろい本です。私の文章ではあまり魅力が伝わらないかも知れませんが、気になった方はぜひ読んでみてくださいね、では。
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